中井侍のお茶農家さんを標高順に紹介します。中井侍は標高が下から上まで400m近くあり、お茶摘みは下の農家さんから順にしていきます。
大樹(たいき)
美味しいお茶の飲み方は?:「手作りのお茶畑ツリーハウスの上で飲む!」
元々この地でお茶の栽培や茶摘み歌の歌い手として活躍した羽田野七郎平さんが高齢につき作業ができなくなったので、2020年から移住者の篠田大樹さんが後継者としてこのお茶畑を管理することになりました。七郎平さんの屋号から名を付け「なかや農園」として活動中。七郎平さんの残したお茶の木で和紅茶も作っています。
大雨で崩れた中井侍駅下のお茶畑の歩道を直すため、クラウドファンディングで予算を募り補修し、残った予算でお茶畑の柚子の木にツリーハウスを作りました。中井侍の素敵な景色を眺めながらお茶を飲めるツリーハウスです。
手摘み。農薬・除草剤不使用。
さっちゃ
美味しいお茶の淹れ方は?:「お湯を入れればいいのよ」
特技:とんちの効いた茶目っ気たっぷりの会話、着付け
5人姉妹の真ん中。長男が産まれてすぐの頃にお茶を始めた。生産量が少ないためできたお茶はお得意様に出すだけで市場には出回らない。屋号は「みなもとや」で桔梗の家紋から茶紋をデザイン。
甘めのお茶が好きな方に。手摘み。農薬・除草剤不使用。
かきした
ここが一番!:お父さんが元気な時の畑にいた時間。365日中360日いたのではないかという村伝説。中井侍へ行くと必ず畑で出会った。
長野県知事賞を連続で受賞。
2014年abnふるさとCM大賞NAGANOのCMのロケ地となった茶畑のお宅。こちらもシングルオリジンとしては市場に出回らない。お茶の時間がとっても楽しい。お手製の梅干しが絶品。
甘めのお茶が好きな方に。農薬・除草剤不使用、手摘み。
かずえ
人物:あたたかくも力強いタンポポのような人
「いくつになってもお茶を摘むのは楽しいねぇ。」
現役最高齢のお茶侍。
生産量が少ないため市場には出回らない。自家製こんにゃくが絶品。
甘みと渋みのバランスが良いお味。手摘み。氷出しがとっても美味。
農薬・除草剤不使用。手摘み。
のぼる
早摘みにかけて右に出る者はいない。
まるで早送りをしているかのようにどうやって摘んでいるのか見えないくらい10本の指を駆使し素早く摘む。お得意様に出しているため市場には出回らない。お手製のふき煮物、タケノコの煮物が絶品。農閑期は松の葉でホウキを作ったり、竹で孫の手を作ったりとても器用。
甘みと渋みのバランスが良いお味。手摘み。農薬・除草剤不使用。有機肥料多め。
のりさ
※現在はこちらの農家さんは生産をしていません。
お父さんの跡を継ぎ「もとき」から「のりさ」へ代替わりした。
市場には出回らない。面積を大幅に減らしたため、とても希少なお茶。
香りが良くて淹れた時の色がよい。甘みと渋みのバランスが良いお味。手摘み。農薬は使わない。有機肥料多め。
もんちゃ
お家の庭のこのベンチからの眺めが最高!
シングルオリジンとしては市場には出回らない。猫が好き。
すっきりとしたお味。機械摘み。「機械摘みだが上の方しか刈らないから下手な手摘みよりいいお茶だぞ」by元・お茶工場長
農薬不使用。
ゆきふみ
時々対岸に行ってここの景色を見るんだ。「いいとこだなあ」って。
中井侍の地区の中で一番お茶畑の面積が大きい。2017年に前・天皇陛下(現・上皇陛下)が阿智村を旅されたときに献上された。中井侍お茶生産者組合長。お母さんのはまちゃが作り出すお料理はどれも絶品。特にくるみの入ったのり巻やシマウリの粕漬けが最高。猫が好き。
甘みと渋みのバランスの良いお味。手摘み。有機肥料多め。
くによし
仲の良いご夫婦にほっこり。
シングルオリジンとしては市場に出回らない。
生産量が少なく貴重。
すっきりとした甘みのお味。手摘み。農薬・除草剤は使わない。有機肥料使用。
みさ
みさちゃんが畑を引き継いだやっさは究極の男。こだわりの元お茶工場の工場長。それぞれの農家の生茶葉の状態を見て蒸し方を変え、一番いい味を引き出す。屋号は「富當(ふとう)」。対岸の坂部地区から矢を射っても当たらないことから付いた。不當という漢字だったが縁起をかついで富の字に変えた。
みさちゃんは地域おこし協力隊として天龍村に移住し、任期終了後も高齢化が進むこの地で中井侍のほとんどの農家の茶畑の剪定などを手がける。製茶工場で茶師として活躍しながらやっさの畑を受け継いでいる。
香りが甘く他のどのお茶とも似ていない。機械摘み。完全オーガニック栽培。
たけこ
「うちは夏涼しくて、冬暖かい。お茶が好む場所なの」
癒されること間違いなしの絶景。屋号の「ひなた」から茶紋をデザイン。周りに家がなく、ゴルフの打ちっ放しができる家。打った球を拾うのは相当困難そう。
農薬・除草剤不使用。機械摘み。